「毛周期」とは?毛が生え変わるサイクル
毛は常に生え続けているわけではありません。
一定のリズムで「生える→抜ける→休む」を繰り返す、これを**毛周期(もうしゅうき)**と呼びます。
毛周期は以下の3つのステージに分けられます。
- 成長期(active growth phase)
毛が太く伸びる段階。毛根が活発に細胞分裂を行い、レーザー脱毛のターゲットとなる唯一の時期です。 - 退行期(regression phase)
毛の成長が止まり、毛根が縮小する移行期間。この時期の毛にはレーザーの効果が弱くなります。 - 休止期(resting phase)
毛が抜け落ち、次の新しい毛が生えてくるまでの休憩期間。毛が皮膚表面にないため、脱毛の照射対象になりません。
成長期の毛だけにレーザーが効く理由
医療レーザー脱毛は、「メラニン(毛の黒い色素)」に反応する熱エネルギーを使って毛根の組織を破壊します。
成長期の毛は、毛母細胞やバルジ領域としっかり結びついており、メラニンが豊富。
そのため、このタイミングでの照射が最も効果的です。
しかし実際には、皮膚表面に出ている毛の20〜30%程度しか成長期ではないとされています。
つまり、1回の脱毛で全ての毛に効果が出るわけではないのです。
毛周期の長さは部位によって異なる
毛周期のサイクルは、部位によって大きく違います。
| 部位 | 毛周期(平均) | 成長期の割合 |
|---|---|---|
| ヒゲ | 約1〜2ヶ月 | 30〜40% |
| ワキ | 約2〜3ヶ月 | 20〜30% |
| VIO | 約1.5〜2ヶ月 | 15〜30% |
| うで・足 | 約2〜3ヶ月 | 20〜25% |
| 背中・お腹 | 約3〜4ヶ月 | 10〜20% |
例えばヒゲの場合は毛の密度も高く、成長期の毛も多いため、2週間〜1ヶ月の間隔で施術を繰り返すと効率的です。
一方で背中やお腹は休止期が長く、2〜3ヶ月以上のスパンが必要になります。
なぜ複数回の施術が必要なのか?
医療脱毛では、毛周期に合わせて複数回照射を行うことで、あらゆるタイミングの毛を網羅して処理します。
一般的な脱毛プランの目安は以下の通り:
- 5回で全体の70〜80%の毛量減少
- 8〜10回で自己処理がほぼ不要なレベルに
ただし、毛の濃さ・肌質・使用機種によって最適な回数や間隔は異なります。
医療機関では、個人に合わせたスケジュール設計が行われるのが基本です。
施術間隔を守らないと、効果が落ちる?
「早くツルツルになりたいから」と間隔を詰めすぎるのはNGです。
前述の通り、成長期の毛にしかレーザーは効果を発揮しません。
あまりにも短い間隔で通ってしまうと、照射対象が少なく、無駄打ちになる可能性があります。
反対に、間隔を空けすぎると再び毛のサイクルが初期化されてしまい、効果の蓄積が感じにくくなることも。
適切な間隔を守ることが、費用対効果を最大限に引き上げる鍵なのです。
メンズ脱毛における毛周期の注意点
男性は女性よりも毛が太く・濃く・深く根付いているケースが多いため、毛周期にも特有の傾向があります。
特にヒゲ脱毛では、
- 成長期の毛の割合が高い
- 毛が深く皮下にあるため、波長の長いレーザー(ヤグなど)が有効
- 照射間隔は3〜4週間に1度が理想的
など、部位ごとの特性に合った対応が求められます。
施術を担当するスタッフの毛周期理解度が高いかどうかも、クリニック選びの大事なポイントになります。
体験談:毛周期を意識して結果が出た例
筆者が以前サポートした20代の男性は、「2週間ごとに通えば早く終わる」と思い込み、短いスパンで施術を重ねていました。
しかし3回通っても大きな変化が見られず、相談を受けた時点で照射対象の毛が「成長期」ではなかったことがわかりました。
以降、1ヶ月ごとの間隔に変更し、さらに医師と相談してヒゲ専用の高出力レーザーに切り替えた結果、6回目で自己処理の頻度が激減。
「最初の頃の無駄がもったいなかった」と後悔していたのが印象的でした。
まとめ|毛周期を制する者が脱毛を制す!
毛周期を理解し、それに合わせた施術スケジュールを組むことで、医療脱毛の効果は飛躍的に高まります。
✔ 成長期の毛にだけレーザーは効果的
✔ 部位ごとに毛周期の長さと成長期の割合は異なる
✔ 施術間隔は短すぎても長すぎてもNG
✔ 医師のアドバイスに従い、スケジュールを最適化しよう
医療脱毛を“効果的に”“効率よく”終わらせたいなら、まずは毛周期のリズムを知ることから始めてみてください。