「医療脱毛は痛い」は本当?体験者の声と現実
「輪ゴムではじかれたような痛み」「冷や汗が出るほどチクチクする」――医療脱毛を経験した人の多くが、こうした痛みを口にします。
中には、痛みに耐えきれず途中で施術を断念するケースもあるほど。
なぜここまで“痛い”とされるのか?
そのメカニズムは、レーザーと皮膚内部の「神経」への刺激にあります。
レーザー脱毛の基本原理|ターゲットはメラニン色素
医療脱毛で使用されるレーザー機器(アレキサンドライト・ダイオード・ヤグなど)は、毛根のメラニン色素に反応する特殊な光を照射します。
この光エネルギーはメラニンに吸収されると熱に変換され、毛根組織(毛乳頭やバルジ領域)を破壊します。
破壊された毛は再生されなくなる=脱毛効果が得られる、というのが基本の仕組みです。
ただし、この熱の発生が同時に“痛み”の要因にもなっています。
痛みの正体は「熱+神経刺激」
皮膚には、温度や痛覚を感知する自由神経終末(自由神経末端)が存在します。
これは特に表皮の下、真皮層から皮下組織の境界付近に密集しています。
レーザー脱毛では以下のようなプロセスで痛みが生じます:
- レーザー光が毛の黒い部分(メラニン)に吸収される
- 熱が発生し、周囲組織の温度が一瞬で急上昇
- 神経がこの熱変化を“痛み”として感知
- 神経信号が脳に送られ、「痛い」と感じる
つまり、毛の黒さ(メラニンの濃さ)や毛の太さ・深さが痛みの強さに直結しているのです。
痛みが強くなりやすい部位とは?
部位によって皮膚の厚さ・神経の密度・毛根の深さが異なるため、痛みの感じ方にも差が出ます。
特に痛みが強いとされる部位:
- ヒゲ(顔下・アゴ下)
└ 太くて深く密集しており、神経も多い - VIO(デリケートゾーン)
└ 皮膚が薄く、神経が密集。痛覚が鋭敏 - スネ・ひざ下
└ 骨に近く、熱が逃げにくいためチクッとした刺激に敏感
逆に、腕・背中・腹部などは比較的痛みが少ない傾向があります。
使用レーザーの種類と痛みの差
医療脱毛に使用されるレーザー機器にも、痛みの感じやすさに違いがあります。
| レーザーの種類 | 波長(nm) | 痛みの強さ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アレキサンドライト | 約755 | 中程度 | 色白肌に向く/メラニン吸収高め |
| ダイオード | 約800〜810 | やや弱め | 肌質に幅広く対応/痛み抑えやすい |
| ヤグレーザー | 約1064 | 強め | 深い毛根にアプローチ/痛みは強い |
波長が長い=皮膚の奥まで届く=神経にも影響しやすいため、ヤグレーザーはヒゲ脱毛などで効果が高い反面、痛みも強くなります。
痛みを和らげる方法|現場での対策は?
医療機関では、痛みに対して以下のような配慮・対策が行われています。
- 冷却ガス・冷風の併用
→ レーザー照射と同時に冷却することで皮膚温度を下げ、痛覚の伝達を遅らせる - 表面麻酔クリームの使用
→ リドカイン系の局所麻酔で皮膚の知覚を鈍らせる - パルス幅の調整(照射時間)
→ 一発あたりの熱の入り方をコントロールして痛みをマイルドに
また、あらかじめ睡眠・水分・体調を整えておくことも重要。
体調不良時や肌荒れ時は痛みを強く感じやすくなる傾向があります。
メンズ特有の悩み|ヒゲ脱毛の痛みは想像以上?
医療脱毛の中でも、男性のヒゲ脱毛は特に痛みの相談が多い施術です。
なぜなら:
- 毛が非常に太く、密度も高い
- 顔周辺は感覚神経が集中している
- 毛根が深いため、照射出力が高くなりやすい
実際、筆者がサポートしたある男性は「1回目のヒゲ脱毛で涙が出た」と話していました。
ただし3回目以降は毛量が減ったこともあり、「痛みも軽くなった」との声に変化。
このように、回数を重ねるごとに痛みは徐々に軽減していくのが一般的です。
まとめ|痛みの正体を知れば、怖くなくなる
医療脱毛の痛みは、熱刺激と神経の反応によって起こる自然な現象です。
しかし、使用するレーザーの種類・照射方法・部位の違い・麻酔の有無など、さまざまな要素でコントロール可能です。
✔ レーザーの熱が神経終末を刺激することで痛みが発生
✔ ヒゲ・VIOは特に痛みを感じやすい
✔ 機種・麻酔・冷却などで緩和可能
✔ 回数を重ねることで痛みは軽減していく
「痛みが怖いから」と医療脱毛を避けるのはもったいない。
正しい知識と準備で、安心して効果の高い施術を受けましょう。